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言葉とその印象

2006/11/10
※長文になります

小学校の先生をしている友達に昨日会いました。

昨日、友達は「研究会」なるものがあったそう。
11月は人権月間だそうです。

そこで友達の受け持つクラスでは「じじい」と「ばばあ」について話し合ったそうです。
もともと「じじい」などの言葉には悪意はないはずだが、
現代では汚い表現として用いられるようになった、
というところから入ったそうです。
現に「じいじ」と「ばあば」は幼児語で悪意はありません。
「じいさん」「ばあさん」も「花さかじいさん」と使われるくらいなので、
悪い言葉ではない、というように話が進んだ様子。
では、なぜ「じじい」と「ばばあ」が悪い表現になったか。

ここは私、言語学専攻者の出番ですねΣ(☆∀☆)

まず、音の面から見てみると、
「じじい」「ばばあ」は濁音が連続しています。
濁音の連続はマイナスの印象を持ちます。
例えば、擬音語で「かりかりと頭を掻いた」と「がりがりと頭をかいた」では
頭を掻いた度合いが強いことがわかりますし、
文脈によっては苛立ちを強く示していることにもなります。
また、日本語には濁音の連続を避ける傾向があります。
これも例を挙げますと、「中島」で「なかしま」も「なかじま」も存在しますが、「ながじま」は名前では存在しません。
しかし、「じいじ」「ばあば」は真ん中に母音を挟むことによって、
濁音の連続を避けることによって、
これらの悪い印象を避けていますね。

次に言葉の意味の格下げです。
通常、少し前までは
「花に水をやる」「犬に餌をやる」
と使っていました。しかし、現在では
「花に水をあげる」「犬に餌をあげる」
と「あげる」は人間に対して使われるべきだったものが、
人間以外のものに使われています。
これに違和感を感じる人はかなり少ないはずです。
つまり、「あげる」という言葉の意味が下がってしまったのですね。
これは講義で聞いたことがあります。

それに重ねて、敬語が異常に(二重や誤用)使われ、混沌としている現代の日本語事情。
それにも「格下げ」が起こっているのだと私は考えています。
やたらと「お(御)」や「様」を付けることが普通になってしまっています。
ですから、「おじいさん」「おばあさん」などの言葉の出現で、
「じいさん」「ばあさん」の意味は格下げ、
さらに「じじい」「ばばあ」の意味は最低に落ちてしまった、
と考えられるわけです。
あくまで私の推測の域を超えませんが。。。

ですから、もとは悪い意味をもっていなかったとしても、
社会の変化から丁寧な言葉がどんどん出てくるようになり、
結局は「悪意のこもった」表現になってしまったということで、
そのことを知りながら、高齢の方を「じじい」「ばばあ」と呼ぶことは、
いけないね、という方向に私と友達はまとまりました。
(授業も苦しいながらもそういう方向でいったようです)

また、友達は言いました。
「座って失礼します。」
って変だ、と。
確かに私も違和感を覚える言い回しではあります。

友達は「足に障害があって車椅子を乗っている人は座っていることが普通なのに、
それを失礼だと言っているようでおかしい」
そう言いました。

なるほど。
さすが、小学校の先生・・・。多角的な視点から物事を捉えていますね。
私は友達を尊敬しました。

私も「そうやなぁ、まぁ確かに講演とか教壇では立って話すことが『普通』とされとるからって・・・それはおかしいな。
どうせなら『座ってお話致しますが、よろしいでしょうか。』って断るくらいでいいと思う。」
と意見を述べました。

話は進み、様々な視点から見た「言葉の問題」へ。。。

「障害者とか高齢者ってよく使うけど、これもおかしいと思わん?」
「うん、『害』っていうのが私は嫌。害なんかないし・・・。
身体の不自由な人っていうのも嫌。生まれつき知的ハンデを持った人や
精神を病んだ私のような人はどう言えばいいん?て思うから・・・。」
「そう思ったら『自由』『不自由』っていうのも問題な気がするんよなぁ。」
「・・・確かに・・・。でも・・・。」
「うん。」
「かと言って、もっと的確な表現があるかって言うと、ない・・・。」
「そうなんよねぇ・・・。結局『世間で何が普通か』で物事は捉えられる、か・・・。寂しいなぁ・・・。」
「受け取り方次第なんかなぁ・・・。」


私たちは真面目に話をしました。
私自身も関与している問題ですから。
友達は私(たち)の病気を知っても「変」だとか思わないと言いました。

難しい問題です・・・・・・。
友達は授業で扱うには答えが出ない難しい問題で、
自分自身にもある程度答えが出ていないと扱えない問題だ、と言っていました。

やはり「言葉は魂が宿る生き物」であり、
言霊、というのはバカにできたようなものではないのです。

久々に友人と恋の話や仕事の愚痴などではなく、
「大人として考える」社会問題を共に考えた気がしました。
同時に、こういうことを話し合える友人がいて良かったと私は思いました。

両親から頂いたお小遣いはあっという間に飛んでしまいましたが・・・つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
またこんな機会が欲しいと思いました・・・。

やっぱりこういう意義のある息抜きは必要ですね。
そう思うとバイトを探そう、そうまた思えた一日でした。。。


長文を読んでくださった方、ありがとうございます(ペコリ)
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18:28 雑学 | コメント(2)

言葉の魅力

2006/11/05
言語学を大学院にまで行って専攻しているので、
ここは最近英語教育の過熱で忘れられがちな、
日本語の魅力について語ることにしましょう^^
(今日は調子が良いようです)

言葉、というと皆さんが思い浮かべるのは何でしょうか?
音声ですか?それとも手紙の文字?活字かな?

私は音声を専門にしています。
よく犯罪の分析に使われる「声紋」(声の指紋です)を
サウンドスペクトログラムという機械で、
機械でしか見ることのできない音声環境による方言差を見ています。

ま、私のそんなことはさておき(w)、
(専門外のお話をするので)
日本語でも大きく二つに分けられます。
外来語と大和言葉です。
外来語は本来漢語も相当するのですが、あまりにも数が多く、
また歴史も深いことから、通常外来語としては扱いません。

大和言葉というと、日本固有の言葉です。
例えばその代表例として、「山」や「川」など私たちが普通に使っている言葉もたくさんあります。
日本の大和言葉を用いて優美に詠った古今和歌集などにたくさんありますね。
「たおやめぶり」などと言われます。
万葉集は文字は漢字(当て字ですね)を用いており、内容的には・・・
「ますらおぶり」と呼ばれるように男性の力強さを詠ったものが多いです。
「防人の詩」などは有名ですね^^

「山」と「川」でも「山河」というと少しだけ違った印象を受けませんか?
漢語を使うことで私は男らしさを感じます。
だから、昔・・・奈良・平安時代などから江戸時代さらには明治時代まで、
「漢文」(但し今私たちが大学受験で目にするようなレ点のあるものではありません。白文です。つまり見た目は中国語。)を習うことが、
男性には必然でした。

さて「土佐日記」でお馴染の紀貫之さんw
彼は最初に書いていますよね。
女になったつもりで「かな」(平仮名)で書いてみよう、と。
そうです。大和言葉は女性の象徴なんですね。

日本語は表現の仕方によってたくさんの表情をもちます。
もちろん他の言語同様に「感情」もですが、
同じ言葉でもまったく違った印象を与えるものです。
特に尊敬語などはそうですよね。
遣い方一つで大きく意味も変わってしまいます。
(敬意を相手に表しているつもりが、自分が上になってしまっている若者、多いですよw
ちなみに、「おっしゃられた」は二重の尊敬になってしまう(古典で言うと皇族への敬いになってしまう)ので誤用ですw「おっしゃった」が正解ですv( ̄Д ̄)v)

他の言語でも名詞に男性・女性・中性があり、それによっていろいろ変化する言語もありますが(ドイツ語、イタリア語、フランス語系のインド・ヨーロッパ語族です)、
言葉の形を変えるだけで(辞書的意味はほとんど変わりません)ここまで印象が変わる言語は、日本語くらいですよ。

だから、もっと小さな頃のうちに「日本語」に触れて、
日本語のLAD(Language Acquisition Divice)注:人間には生まれつきどの言語にも対応する言語獲得装置があるとN.チョムスキーによって言われています
がもう少し発達するまで第二言語教育はいいと思うのが私の持論です。
日本ではバイリンガルに対する憧れやセレブ感があると思いますが、
それはあくまで言語習得のセンスがある人が、ほぼ完璧なバイリンガルになるだけです。
下手をすると日本語6、英語5という中途半端なバイリンガルになりかねません。。。
つまり母語であるはずの日本語さえ文法的におかしい文章(非文)を作る、という過ちを犯す可能性があるのです。
動機・環境によって大人になっても高レベルな第二言語習得は可能ですので^^
(力士さんのように、現地の人に囲まれ、
生活の一部として必然的に習得しなければいけない場合が
一番発音もキレイですし、文法的にも間違いが少ないことは皆さんもご存知ですよね^^)
問題は教育方法です。どうしても「受験」のための英語教育になりますので・・・。
あと、日本人の国民性なんかも関係あるのかもしれませんね・・・。
(余談ですね^^;こちらは少し専門でやりました)

以上、ちょっと久しぶりにお勉強を思い出して見ました。
急いで打ちましたので、誤字・「?」な文章がありましたら、
ご指摘・ご批判ください(((;-д- )=3ハァハァ

それでは、また。。。
次は外来語についてお話できればと思います(σ ̄ー ̄)σニヤリ
12:13 雑学 | コメント(4)
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